機内の環境(ウイルス編)

みなさんこんにちは!

 

コロナウイルスの猛威はなかなか終わりが見えませんね。

ワクチンはもう打たれましたか?

変異株はどんどんでてきますがワクチンの摂取が進んで収まる方向に進むといいですね。

 

今日は夏休みになり飛行機を使う方も増えておりますので飛行機の中の環境についてシェアして参ります。

 【目次】

機内のコロナ対策について

 ①換気

 ②消毒

 ③マスク着用

✅機内のコロナ対策について

①換気

飛行機内は密室で感染が広がるのではないか?と思われる方も多いと思います。

飛行機の機内 換気はどうなっているのか? 実は2~3分で入れ替わる空気 その仕組みは | 乗りものニュース

しかし実際のところ、機内は常に換気されており記事にもあるように2〜3分で入れ替わっています。

さらに空気を循環させる装置の中にHEPAフィルターという超高性能のフィルターが使われております。病院の手術室にも使われるようです。

 

実際のところこの換気力はすごいと思います。

機内にいても隣の席のパイロットのお弁当の匂いがしてきたなんてことは今までないですし、

おならをしても臭ってしまったなんて経験もありません。

 

ただしこれはエンジンの出力の影響を受けます。

つまりエンジンが強く作動している空中では換気能力は高く、エンジンの出力が低い地上では

換気能力は下がってしまうようです。

 

ですので地上で駐機中にはお弁当を食べるとそのの匂いがしてきますので地上と上空での換気能力の差を体感しております。

 

ただ、コロナ騒動以来、駐機中もAPU(補助電源装置)を回して換気能力の手助けをしたり

と今までより換気能力をできるだけ高めて対応しております。

 

②消毒

ANA/JALともに夜間の駐機中にアルコールで座席周辺の消毒清掃を行っております。

今回調べて初めて知ったのですが、国際線については毎便、便と便の間で消毒していますが、

国内線については夜間駐機中にするのみで毎便間に実施しているようではないみたいです。

よってアルコール除菌シートを搭乗時にお配りしておりますので気になる場合はご利用くださいとのことです。

 

また、座席周辺に抗ウイルスコーティングのスプレーを施しています。

 

③マスクの着用

これは乗務員、お客様ともに機内ではマスクの着用をお願いしております。

ピーチ機内でマスク拒否、男逮捕 航空法違反などの疑い [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

昨今マスク着用の拒否で逮捕になったというニュースをしばしば目にかかります。

それぐらい厳しくて当然だと思いますが、でもなぜマスク拒否で逮捕できるのでしょうか?

電車やバスでマスク拒否しても逮捕になるのでしょうか??

 

そこには航空法によって認められた機長の権限があるからなのです。

 

記事のケースも最終的には警察が逮捕していますが、飛行機内では機長がある意味では逮捕することができます。

航空法では航空機内の安全や秩序を乱す項目を「安全阻害行為」と呼び全部で8項目あげています。この8項目に関して機長はお客様に対して制止したにもかかわらず行為をやめなかった場合にはそのお客様を「拘束」することができるとあります。

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国土交通省 安全阻害行為

「拘束」とは結束バンドで手足を縛り座席に座らせることで、実行されたこともあります。

法律上、この8項目だけは機長が「拘束」することができます。

そして到着したら警察に引き渡します。

乗務員の訓練の中では結束バンドで拘束するという訓練もやっております。

 

 最後までご覧いただきありがとうございました。

またのご搭乗お待ちしております!