機内の環境(湿度、気圧編)
みなさんこんにちは!
前回機内の環境(ウイルス編)↓をアップ致しました。
今回は湿度、気圧編をシェアしていきたいと思います。
【目次】
✔️湿度について
✔️飛行機内の湿度は
✔️なぜ機内は湿度が低いのか
✔️なぜB787は他機種より湿度が高いのか
✔️湿度が低いと人間どうなるのか
✅湿度について
人間にとって快適な湿度とはどの程度なのでしょうか??
一般的には40〜60%が快適に過ごせると言われています。
40%を下回るとウイルスが活性化し、60%を超えるとカビが増えたりするそうです。
では2019年の東京の月別湿度を気象庁HPから調べると、
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
51% 59% 60% 63% 65% 81% 89% 80% 79% 80% 69% 66%
年によって違いはあるもののおおむね冬以外は湿度が多いエリアにいるようです。
ただしこれは平均ですので一日の中で湿度が最小となる最小湿度で見るとやはり秋や冬は20%程度にはなるようです。
カラカラのイメージのある砂漠、それも世界最大のサハラ砂漠でも平均湿度は20〜30%程度だそうです。サハラ砂漠の最小湿度は分かりませんでしたが、この平均湿度と東京の最小湿度を比較して「東京は砂漠よりも乾燥している!」という記事をいくつか発見しました。
最小湿度と平均湿度の比較なのでなんとも言えませんが、東京も乾燥している日はカラカラなのは体感できますよね。
✅飛行機内の湿度は?
はっきりとしたデータはないので機種ごとに湿度型を持ち込んで実際に機内の湿度を測って検証してみました。
- 価格: 1580 円
- 楽天で詳細を見る
《結果》
B737、B777型機 10%程度。長時間になると5%程度まで下がった。
B787 20%程度。長時間になっても15%くらい。
という結果でした。
✅なぜ機内は湿度が低いのか??
飛行機が飛ぶ上空はとても気温が低いです。マイナス50〜60℃にもなります。
そのまま空気を機内には流せないのでエンジンのタービンで圧縮した空気を混ぜて温度の調節をしています。
空気は圧縮したら温度が上がるからです。
マイナス50℃の空気の中には低温のためほとんど水分は含まれていません。
それをさらに加温して機内に取り込んでいるので機内は乾燥してしまうのです。
✅なぜB787は湿度が他機種より高いのか??
加湿器があるから。
これは半分正解で半分不正解です。
加湿器といえば水を補充してそれを蒸発させて室内に放出することで湿度を上げていますが、
B787には加湿用の水のタンクはありません。
- 価格: 48000 円
- 楽天で詳細を見る
ではどうやって加湿しているかというと、湿った空気の再循環です。
言ってしまえば人の息の湿度で加湿しているのです。
湿った空気と乾燥した空気を比較すると、実は湿った空気のほうが軽いです。
ですので機内では上の方に湿った空気(人から出る湿度含まれる)、下の方に乾いた空気という分布になっています。
その上部にある湿った空気を再循環させる仕組みがB787にはあり、これにより機内を加湿しているのです。
✅湿度が低いと人間どうなるのか
ウイルスが活発になるので風邪などにかかりやすくなります。
また髪や肌がパサつくなどの悪影響や喉がイガイガしたりもします。
体感温度にも違いがあります。
同じ24℃でも湿度が低い方が寒く(涼しく)感じます。機内が寒く感じるのは湿度が低いことも一因だったようです。
また、血中の水分が不足すると血栓ができやすくなりエコノミークラス症候群の危険性も高くなります。
他にはいつもよりも静電気が発生します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
飛行機に乗る時はいつもより水分を多く補給して、B787を選ぶというのが私のオススメになります!!